公益社団法人黒部青年会議所2019年度理事長所信

2019年度公益社団法人黒部青年会議所スローガン
『直向きに』 〜真っ直ぐ〜

 

歩む道を信じて
激動の時代の中、黒部青年会議所は1978年8月17日に発足し、今年42年目を迎えます。「明るい豊かな社会の実現」のために、地域のことを想い、自らが地域の先頭に立って運動を展開し続けてきました。私たちは先輩諸兄の功績に感謝し、この伝統ある黒部青年会議所をどのように継承していくのかを考えなくてはなりません。
世間では、青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代と言われるようになり、青年会議所の存在感が薄れてきています。地域の将来やそこに住む子どもたちのことを想い、どんなに情熱を傾けて活動したとしても、それが市民の方々に伝播しなければ運動とは言えません。創始の志を受け継ぎつつ、時代の変化に柔軟に対応し、地域のニーズに即した形で活動・運動を展開していく必要があります。変革を恐れず、前に進み、地域の将来を担うリーダーとして、青年会議所に求められる活動・運動とは何かを常に自問自答し、会員一丸となって新たな挑戦をしていきます。
私の好きな言葉に『直向き』という言葉があります。これは、あることに対して、脇目を振らず、一途に一生懸命に取り組む様子や物事に熱中する様を示す言葉です。仕事や青年会議所活動、また日々の生活においても私たちは様々な事に向かい合っています。それが、どのようなことであっても、私たちリーダーは気を抜くことなく、実直に真摯に向かい合っていかなければなりません。たとえ、困難なことが巡ってきたとしても、逃げずに真正面から取り組み、『直向き』に努力することによって、その先の道が拓けてきます。未来を信じて、自分たちの歩む道を信じて邁進していきましょう。

子どもたちの笑顔のために 〜I LOVE 黒部を目指して〜
最近は外で遊ぶ子どもの姿が少なくなりました。自分が子どもの頃は毎日、日が暮れるまで公園や外で、汗だくになり泥だらけになって友達と遊んでいました。近年、子どもの人数の減少や、物騒な世の中にもなり、習い事やクラブ活動によって、なかなか遊ぶ場所や時間も限られることもわかります。しかし、子どものうちは、外で思いっきり遊んでほしいと思います。子どもの頃の記憶や思い出というのは、大人になったときにすごく大きな影響を与えるものです。子どもの頃の思い出が大きければ大きいほど、黒部に対する愛着も大きくなります。将来を担う子どもたちには、自分の生まれ育った地域で1つでも多くの素敵な思い出を作ってほしいと思います。黒部には、恵まれた自然環境や立地の良さをはじめ、魅力あるコンテンツがたくさんあります。今しかできないことに1つでも挑戦や体験をし、かけがえのない思い出をたくさんつくってほしいと思います。また、青年会議所のネットワークやスケールメリットを活かし、子どもたちと交流をし、将来、その子どもたちの記憶の中に黒部での体験や思い出が少しでも残り、黒部に愛着を持ってくれることを願い信じて活動・運動を展開していきましょう。
黒部青年会議所では長きに渡り、子どもたちの健全育成や思いやりの心を育む事業もたくさん展開してきました。人との付き合いが希薄化していると言われる中、心と身体を通わせることで、感じる人の温もりや感情。道徳心といった相手を敬う気持ちや価値観も身につけてほしいと思います。勝負の世界であれば、勝ち負けも大事ですが、相手に立ち向かい、一歩踏み出す勇気も学んでほしいと思います。我々大人も、子どもたちの真剣な姿を見て感動し刺激をもらいます。我々も子どもたちに負けないように何事にも直向きに取り組む姿を見せていきましょう。
将来を担う子どもたちにとって、10年後、20年後、自分が生まれ育った地域で働くということに誇りや喜びが持てるでしょうか。ネット社会に入り、情報がどこにいてもすぐに入る時代だからこそ、自分たちが生まれ育った地域を愛し、誇りを持ち、自分たちが住み暮らすまちを良くしていこうとする子どもたちを育てていくことが求められます。仕事そのものの魅力やこの地域で働く喜びなども体験事業を通して子どもたちに伝えていくことも我々の大事な使命の1つです。青年会議所として将来を担う子どもたちを育成する団体として、何ができるのか何をしてあげると子どもたちにとって意味があるのか会員一人ひとりが考え、知恵を出し取り組んでいきたいと考えています。

このまちをもっと元気にしたい
『まちづくり』と一言でいっても近年ではいろんなキーワードが挙げられます。地域活性化や地方創生、交流人口、公共交通、魅力ある地域づくり、移住定住といったUターンやIターンなどどれも重要なキーワードです。昨年、黒部では豊かな自然を活かし水と緑の自然エネルギーを活用した住宅が完成し、持続可能なまちづくりを目指しています。また3年半前の新幹線開業に伴い、地場公共交通の衰弱化で起こりうる交通弱者への対策として、全国的にも早くから行政や各所関係団体が取り組み、それが評価をされ、県内初のコンパクトシティにも認定をされています。今年は地方創生事業として大規模なコンサートも4月に開催が決まり、世界規模で開催されるシアターオリンピックも開催されます。そういった恵まれたコンテンツを活かし、まちづくりを考える地域のリーダーとして、我々青年会議所は何ができるのか、何を求められているのか?果たして、地域に必要とされているのか、いつも自問自答を繰り返して欲しいと思います。自分たちだけで取り組むのではなく、長年活動をしてこられた諸先輩方とも知恵を出し、一緒に汗を流し、黒部に住む者同士、それぞれの考えや団体の目的なども意見を交わしながら取り組むことも大切な事だと考えます。当然、それぞれの考えがあるので、すべてが同じ方向に進むとは難しいですが、地域のリーダーとして率先して、新しいことにも取り組んでいきましょう。自分たちのまちは自分たちでつくりあげる。まちづくりは、単年度では何も変わりません。多角的に考えることができる団体として、この恵まれた黒部というまちを今後どうしていけば良いのか、また自分たちはどうしたいのかを真剣に一人ひとりが考え、今できることを直向きに取り組むことがこのまちをもっと良くすることに繋がると信じています。考え方ややり方、関わり方など考えれば無数にあります。各所団体が行っておられるまちづくりの活動1つ1つにおいて、それぞれに意味があり思いがある活動を展開しておられます。その中で何が正解かはわかりませんが、私が思うことは『楽しい』と思えるかどうかだと考えています。誰のまちでもない、自分たちが住み暮らす、自分たちが生涯生活の基盤としていくまちである以上、『楽しい』と思えることをして、やっている自分たち自身が『楽しめる』のかどうかだと思います。そのように活動することによって、初めて自分の周りや市民の方々に楽しいと思ってもらえ、勇気を与えられることができると思います。もちろん市民を巻き込むことはそれだけのエネルギーやパワーが求められます。それほどの熱い思いを持ち、自分たちが行うことに対して心から『楽しい』と思えるかどうかがすべてなのです。誰のためにやるのか、何のためにやるのか。常に自問自答して臨みたいと思います。潜在資源やコンテンツなどを活用し、更に『黒部』という価値や魅力を高めていくことが黒部を盛り上げるきっかけに繋がります。
小さくまとまるのではなく、我々の一番の強みである若さを活かし、青年らしく、『直向きに』、『楽しく』、『やればできる』の精神で果敢にチャレンジをしていきましょう。その一生懸命取り組む姿にこそ周りは賛同し応援してくれると信じています。

北方領土に対する新たな視点への挑戦
黒部青年会議所が発足以来、一度も欠かしたことのない活動の1つに北方領土に対する活動・運動があります。これは、先輩諸兄が代々受け継がれてきた証と功績にほかなりません。近年では、すぐに誰でも情報が入手できることにより、大量の情報に振り回されるリスクもあります。だからこそ、多角的に判断できる我々青年会議所は日々飛び交う目先の情報に振り回されること無く、しっかりと地に足をつけた活動・運動を展開していく必要があります。本質をしっかりと見極め、我々に求められていることは何か、時代の変化やニーズにも敏感に対応できる柔軟な発想と行動力で活動・運動を行いましょう。
また、ここ黒部においても北方領土に対する意識が年々薄れてきているようにも感じます。北海道に次ぐ引揚者の多い黒部ですが、当時を知る方も徐々に少なくもなり、最近では例会や事業を開催してもなかなか一般市民の参加も少なく広く伝播する機会も薄れているのも現状です。どうしたら、もっと身近な事として捉えてもらえるのか、難しく考えれば考える程、市民の意識は離れていきます。市民の方々に北方領土というキーワードに対して、しっかりとした知識や見識を持ってもらい、日常の生活の中から、身近に感じてもらうことも今後の活動としては大事なことです。41年間、活動・運動をしてきた我々だからできることを、難しく考えず、枠にとらわれない自由な発想で我々にしかできないことを考えてみましょう。もっと我々の身近な視点から取り組んでみる、今までと違う視点から見てみると可能性がもっと広がると思います。
今年は昨年までの思いを繋ぎつつ更にブラッシュアップし、我々が生活する上で欠かすことができない身近なところから黒部らしさを活かし、黒部市民はもちろん、県内外に向けて我々の取り組みや北方領土について広く知ってもらう機会にしていきましょう。年間を通して対内事業はもちろん、対外的にも県内外との関わりも増えることが予想されるため、黒部青年会議所が北方領土と共に歩んできた歴史や経緯についても広く知ってもらういい機会にしていきたいと思います。

全員拡大なくして会員拡大なし
少子化や経済の混沌により、全国的に見ても会員減少が続いています。ここ黒部青年会議所においても例外ではありません。このまま会員数が減少していけば、やりたいことも出来ないどころか、組織としても成り立たなくなってしまいます。会員数が増えていけば、活動の可能性も広がっていき、それが黒部青年会議所や黒部の発展に繋がっていきます。黒部青年会議所にとって会員拡大は最重要課題の1つとして位置づけ、全会員のネットワークを活用し、全力で努めていきましょう。また、会員拡大は単年度だけではなく、中長期的に継続して行う仕組みづくりも行っていきましょう。会員拡大に近道はありません。一人ひとりが青年会議所の魅力を深く理解し、自分たちの活動や運動を会員一人ひとりが自分の言葉で伝えていかなければいけません。青年会議所の魅力を自分の言葉で発信できるようになれば、必ず耳を傾けてくれる人が現れます。自分たちが行っている活動や運動に誇りと自覚を持ち、相手の心に寄り添い、地道に拡大活動を展開していきましょう。

人が輝いてこその組織
なぜ、我々は青年会議所活動を行うのでしょうか。理由はそれぞれあると思います。自己成長のため、地域のため、ネットワークを広げるため、目的は様々です。時には理不尽に思うこともあれば、辛くて逃げ出したいと思うときもあると思います。しかし、そんな時にいつも誰かが支えてくれます。一生懸命頑張っている姿に応援してくれる仲間がいます。青年会議所には、志を同じくするたくさんの仲間がいます。いつも笑って励ましてくれる仲間がいます。どんなに困難なことでも勇気を出してチャレンジしていると応援してくれる仲間がいます。そんな頼もしい誇れる仲間とかけがえのない時間を一緒に過ごせるのも青年会議所の魅力だと思います。現代という時代に共に活動できる仲間は、かけがえのない財産となります。一人ひとりが輝ける存在で在るために自分磨きにも力を入れてほしいと思います。多くの仲間と共に切磋琢磨しながら、認め合い、高め合っていく。こういう魅力を我々現役会員は声を大にし、もっと外に向けても発信していく必要があります。小さくまとまるのではなく、時には大胆にそして時には真摯に活動・運動を展開していきましょう。そういう1つ1つの地道な活動が組織を輝かせ、市民に伝播し、拡大活動にも繋がっていくと信じています。青年会議所に入会した以上は、歴史や目的についても青年会議所についても知っておきましょう。

時代とともに
時代の変化とともに、青年会議所の活動をすることに様々な制限があるのも事実だと思います。会社や家庭においても時間的な制限や世の中の風潮などもあり、誰一人余裕を持って活動をしている会員はいません。会社や家庭といったそれぞれの事情がある中、会社の代表として貴重な時間を使って青年会議所活動をおこなっているのです。その貴重な時間を使って我々は地域のため、そこに住む子どもたちのため、自己成長のためにお互いに意見をぶつけ合い議論を交わしています。日々青年会議所活動に邁進できているのも家族をはじめ、会社や従業員の方々のおかげです。自分一人でできることには限りがあります。いつも周りに支えられていることに『共感』と『感謝』の心を忘れず、青年会議所活動を行っていくことが大事です。そのような気持ちで臨めれば、取り組み方や姿勢も変わってくると思います。
青年会議所活動を行っていることが決して偉いわけではありません。また、お金をもらって活動をしているわけでもありません。それぞれに思いや目的、意思をもって取り組んでいるからこそ、お互いを認め合い高め合うことができるのだと思います。40歳までという限られた時間の中でかけがえのない時間を過ごせるのも青年会議所の魅力だと思います。限られた時間の中でどのような価値がある時間にできるのか。どうしたらスムースな進行ができるのかを考え、工夫をし、今までのやり方に固執することなく時代に合わせた取り組みにもチャレンジしていきましょう。それには運営サイドの準備も大事ですが、参加する一人ひとりの協力なくして成立しません。それぞれが新しい発想や改革意識を持ち、実り多い時間を過ごしましょう。会員が参加しやすい会議や例会にしていきましょう。
本年度も昨年に引き続き、情報発信にも力を入れていきます。最近では、いろいろな手法がある中で受け取り手のニーズや使いやすさなども考慮し発信をしていきます。シニアの先輩方や家族、会社のスタッフの方にも青年会議所活動をより理解していただけるツールの1つとしても活用いただける工夫をしていきます。情報発信の手法が多くなる一方で情報発信の質が問われる時代でもあります。しっかりとルールや規定を理解し有効な活用を心がけてまいります。今後、黒部青年会議所が継続していくために、財政面においても単年度だけではなく中長期的なプロジェクトを立ち上げ、議論をしていきます。

全国大会富山開催を盛り上げよう
2019年度の全国大会は富山での開催になります。青年会議所の会員であればすべての会員に参加権利があります。黒部青年会議所の会員も過去に参加した会員もいれば、まだ参加したことがない会員もいると思います。この富山での開催はそういう会員にとっても絶好の機会になります。青年会議所に入会した以上、1度は全国大会の雰囲気や感動を自分の目や体で体感してほしいと思います。本年度は全員登録全員参加で全国大会へ臨みましょう。その中で、ただ参加するだけではなく、会員それぞれのネットワークを使いながら黒部の魅力や黒部らしさを全国の会員に向けて発信していきましょう。また、我々の同志でもある富山青年会議所が長年努力を重ねてきた全国大会の誘致に当たり、敬意を持って同じ富山県の青年会議所会員の一員として我々にできる最大限のサポート協力をしていきましょう。きっと今まで見たことのない感動に出会えるはずです。

結びに
今、我々が青年会議所活動を展開できるのも、これまで41年の長きにわたり先輩諸兄が繋いでこられた創始の精神と熱い情熱を持って取り組んでこられたからだと思います。また、行政や関係諸団体、地域住民の方々と黒部青年会議所との強い絆があってこそだと感じています。我々現役会員は刻々と移り変わる時代の中で、恵まれた現状に甘んじることなく、新たな時代を切り開く情熱と気概を持ち、我々にしかできない挑戦を続けていきましょう。自分が望めば、多くの出会いやたくさんの成長の機会を得ることができる青年会議所活動において、失敗を恐れず、果敢にチャレンジする、そんな黒部青年会議所でありたいと考えます。そのために、私自身も無限の可能性にチャレンジし、会員一人ひとりが充実した青年会議所活動を送れるよう先頭に立ち精一杯活動・運動を展開していきます。そして直向きに取り組むことで道は必ず拓けます。青年会議所に入会し、先輩から教わった事の中に、『人は人でしか磨かれない』とありました。自分のためにがんばるのではなく、人のために頑張る。その結果、自分も成長しているということです。現役会員一丸となり『黒部のため』『黒部を元気にするために』熱い情熱を持って、青年らしく『直向きに』、『楽しく』、『やれば、できる』の精神でこの黒部を熱く盛り上げていきましょう。かけがえのない1年にするために。

『直向きに』 〜真っ直ぐ〜

基本理念
厳しさと楽しさを兼ね備えた誇り高き青年としての追求
つらいときこそ、誰かのために笑ってやってみよう
地域の将来を担うリーダーとして、青年会議所に求められる運動や活動とは何かを常に自問自答し、新たな活動・運動に挑戦していく

基本方針

1.地域密着の活動・運動を展開し、まちの魅力発信による黒部を元気にする事業の実施
2.子どもたちと一緒に汗をかき、記録よりも記憶に残る夢や希望にあふれるわくわくした事業の実施
3.北方領土を広く認知してもらう運動
4.会員一人ひとりが拡大の重要性と青年会議所の魅力を認識し、会員のネットワークを活かした全員拡大の実施
5.会議の定義付けと時代に合わせた運営の実施
6.全国大会への登録支援と黒部らしさを活かした参加
7.青年会議所が地域のリーダーで在り続けるために、誇りと自覚を持って直向きに取り組む