北方領土委員会

 

委員長 村田 基

 

 北方領土が旧ソ連に不法占拠され77年が経過しましたが、世界情勢に翻弄され、北方領土問題解決の糸口は見えていません。問題の長期化が進み、元島民の方々が減少していく中で、どのように市民の意識を高め北方領土問題を次世代につないで行くかが課題となっています。この問題の解決に向けて一人でも多くの市民に北方領土問題を自分ごととして捉えていただく取り組みが必要です。

 まずは、北方領土問題が風化することを防ぎ、次世代へと引き継いでいくためには、若い人たちがこの問題に関心を持つ必要が有り、どのような取り組みが有効的であるかを模索し、検討していきます。より効果的な取り組みを行うことで、若い人たちに問題解決への理解と知識を得ていただきます。そして、北方領土問題をより多くの皆様に知っていただき、他人ごとではなく自分ごととして捉えていただくために、参加者にとって理解しやすいコンテンツを使い、当時の島民の方々や引揚者の方々がどのような心境であったのかをご理解いただく例会を実施いたします。元島民や引揚者の高齢化が進む中で、当時の心境を知る機会は貴重です。この機会を参加者に提供することで 参加者自身が当事者の立場になって考えていただき、北方領土問題への意識を高めます。さらに、より多くの市民の方々に北方領土問題解決への理解と関心を持っていただくために、北方領土に関する歴史やこれまでの問題解決への取り組みなど、様々なコンテンツを用いて情報を発信する啓発事業を行います。北方領土に興味を示していただくことで、より多くの市民の方々に北方領土問題に対する意識を高めていただきます。

 北方領土問題の解決が更に困難になった今だからこそ、この問題に更なる光を当て市民の意識を高めていくことが重要です。我々がその役目を担い諦めず運動を展開していくことで多くの人が自分ごととして北方領土問題に目を向け、運動の輪が広がっていくと確信します。

 

 

【事業計画】

1.例会の企画・運営(3回 4月・7月・9月)

2.事業の企画・運営(1回)

3.各種街頭キャンペーン実施(2月・8月)

4.水のコンサート&フェスティバルへの協力